第49回日本母性衛生学会総会・学術集会
イブニングセミナー 骨盤ケアで改善!

妊娠・分娩・産褥・新生児のトラブル

目次

ご挨拶
国立病院機構長良医療センター産科医長、周産期センター長
川鰭市郎

演題1 骨盤ケアで改善! 妊娠・分娩・産褥・授乳・新生児期のトラブル
特定非営利活動法人母子整体研究会 代表理事 渡部 信子

演題2 妊娠・産褥に及ぼす骨盤弛緩の問題
医療法人財団 小畑会 浜田病院 産婦人科 (前:東京日立病院勤務)合阪 幸三

演題3 骨盤ケアで改善 切迫早産・早産
静岡市立清水病院 岡村 真里,吉田 順子

演題4 骨盤ケアで減少 分娩時出血
エンジェル助産院 齋藤 範子

演題4 骨盤ケアで減少 分娩時出血

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エンジェル助産院
齋藤 範子

研究目的

分娩時に骨盤輪を固定することで出血量が減少する人が多く、骨盤輪固定が産後出血にどのように影響するかを明らかにし、またどの時期に固定するのが最も出血量の減少に有効かを検討

研究期間


研究方法

<対象> 山形県天童市の「さとうウイメンズクリニック」にて経膣分娩した褥婦

各100名(合計400 名)

倫理的配慮

骨盤輪の固定に関しては事前に必要性について口頭で説明し同意を得た褥婦を対象とした。
助産録より分娩第Ⅰ~Ⅲ期の出血量、分娩第Ⅳ期の出血量、総出血量を抜粋
1.骨盤輪固定無し 2.胎盤娩出後固定群 3.児娩出直後固定群 4.児娩出前固定群の4群を比較検討
2.胎盤娩出後固定群は縫合終了まではゴムチューブで固定、その後2 時間までは1/4反晒しによる骨盤輪固定
3.児娩出直後固定群 4.児娩出前固定群は縫合終了までは 2.と同様で1/4反晒しによる固定は全例骨盤高位での固定
4.児娩出前固定群は排臨または発露時より固定

分娩Ⅰ~Ⅲ期の出血量

固定無し 胎盤娩出後 児娩出直後 児娩出前

分娩Ⅳ期出血量

固定無し 胎盤娩出後 児娩出直後 児娩出前

総出血量

固定無し 胎盤娩出後 児娩出直後 児娩出前

研究結果

4群間の差の検定は統計解析ソフトSPSSver.12を使用し一元配置分散分析Bonferroniの多重比較を行った。分娩Ⅰ~Ⅲ期までの出血量では

統計的有意差が見られた。

総出血量では

統計的有意差が見られた。
分娩第Ⅳ期出血量においては統計学的有意差はみられなかった。

研究のまとめ

骨盤輪を児娩出前または児娩出直後から産後2時間まで固定する事は分娩時の出血量の減少につながる。
スタッフ全員が正しい技術を習得し、統一した基準で骨盤輪固定する事が大切。