第67回日本産科婦人科学会学術講演会
ランチョンセミナー

骨盤形態と胎内不良姿勢

目次

座長のご挨拶
国立病院機構長良医療センター産科医長
周産期診療部長 川鰭市郎

座長経歴

演者経歴

演題1 骨盤形態の変遷とその決定要因
浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座 特任助教 鳴本 敬一郎

演題2 胎内不良姿勢は先天性股関節脱臼の原因となっている
社会医療法人社団昭愛会 水野記念病院
病院長 小児整形外科 鈴木 茂夫

ご挨拶

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国立病院機構長良医療センター産科医長 周産期診療部長
川鰭市郎


妊婦の腰痛はまさに永遠の課題といえるでしょう。多くの妊婦は腰痛を訴えますが、具体的な解決策や予防策をほとんどの産科施設では示すことができませんでした。骨盤、pelvisの語源は「水を入れる容器」です。脊椎を柱に数々の内臓や、さらには頭をも受け止め支えるものなのです。まさに生け花を盛る花器のように、美しく身体を包み込むものなのです。この骨盤のゆがみや姿勢などの影響によるひずみをなくすことは、妊婦を苦しめる腰痛の唯一の根本的な対策なのでしょう。

生まれてきた赤ちゃんの姿勢は、胎内での姿勢の影響を受けることは容易に理解されるところです。古くはレオナルド・ダ・ヴィンチが子宮内の胎児の姿を驚くほど詳細に描いています。現在は超音波診断装置の普及改良により、胎児の様子は手に取るようにわかるようになってきました。しかしながら、このような胎児の姿勢の情報は、必ずしも有効に活かされてきたとはいえません。

妊婦の骨盤と胎児の姿勢。分かりやすいようで、実はよく分かっていないことについて、今日はお二人の先生に解説をしていただきます。妊婦の骨盤の評価は大きさ以外にもあることを、ぜひ多くの先生方に知っていただきたいです。胎児の姿勢は分かっても矯正することはできないという意見もあるかとは思いますが、出生後の状態を予測することは早期の診断治療に役立つものと考えます。ひとつでも多くのtake home messageを持って帰っていただけることを願い、今後の診療に役立てていただきたいと考えます。