青葉のスタッフブログ

ニュースや新聞などで取り上げられている医療の話題、
学会・イベントでの展示の様子や情報などを青葉のスタッフが更新していきます。

【一般・医療】妊娠前~後のケアや食事の大切さをお伝えするセミナーを実施しました

映画館やテレビで流れるCMを観ていると、
今日7月20日から公開されるこの夏話題のアニメ映画『未来のミライ』に
マイピーロ ネオ」そっくりの枕が使われているシーンが流れてビックリ!
これは絶対観に行かなきゃ!ですね(*・`ω・)

ということで、こんにちは!スタッフOです^^

先週、7月8日~10日にかけて東京国際フォーラムで開催された
「第54回 日本周産期・新生児医学会・学術集会」にてイブニングセミナーを共催しました。

2018年7月9日(月)16:10~18:10
「人生を左右する胎児期 ~DOHaDから学ぶ~」

DOHaD学説とは、『将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、
胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定される』という概念です。
このDOHaD学説をテーマに4人の先生方に
妊娠前~後の骨盤ケアやまるまるねんね、食事の大切さ」をお話しいただきました。

生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんを“低出生体重児”、
2,500g以上4,000g未満の赤ちゃんを“正出生体重児”といいます。

赤ちゃんの体重はお母さんの妊娠中の体重や食事が大きく影響しているのですが、
日本の妊婦さんには「妊娠前の食生活が妊娠中も継続される」という傾向が見られます。
痩せてカロリー摂取量が少ない女性が多い現代では、
お腹の赤ちゃんに充分な栄養が届いていない可能性がきわめて高いといえます。
※第4演者 福岡 秀興先生
(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所 招聘研究員/日本 DOHaD 学会 代表幹事)

胎内で充分な栄養が届かなかった赤ちゃんの代謝機能は、
生まれてから与えられる豊富な食事(栄養)を対処することができません。
また、近年重要性が注目されている腸内細菌叢は、
赤ちゃんが経膣分娩時にたくさんの菌を獲得することで確立するのですが、
低出生体重児は帝王切開で生まれる頻度が高いため、菌を充分に獲得できていないといえます。
※第3演者 山城 雄一郎先生
(順天堂大学大学院プロバイオティクス研究講座 特任教授 )

低出生体重児は正出生体重児と比べると、心身の成長に遅れが見られます。
また、糖代謝や血圧など生活習慣病にかかわる数値の異常も指摘されています。
こうした身体の状態と、生まれた後の社会環境が相互的に作用して生活習慣病につながりやすくなるのです。
※第2演者 鈴木 啓二先生
(東海大学医学部小児科学 教授)

これらの内容を様々なデータと共に3名の先生方にお話しいただきました。

そして、第一演者の菅 里奈先生(まーこっこ助産院 院長・助産師)には、
生まれてから現在に至るまでの経験をお話しいただきました。
低出生体重児として生まれた菅先生は、生まれてすぐから様々な体の不調を抱えており、
23歳のときには難病として知られる“潰瘍性大腸炎”になりました。
入退院を繰り返し、医師からは「このままでは子どもを持つことを諦めてもらうかもしれない」と
告げられたそうです。
ところが、食べるものや肌に触れるもの、生活習慣や生活環境などの見直し、
そして骨盤ケアやまるまるねんねを実践した結果、2人の男の子のお母さんになることができました。

また通常、低出生体重児として生まれた女性からは、
2,500g以下の子どもが生まれることが多いというデータがあるのですが、
菅先生のお子さんはどちらも3,000g前後で生まれていて、
今では元気で器用な子としてすくすくと育っているそうです。

講演の中で、特に印象に残った内容をご紹介します。

 私の2人の息子だけでなく、“胎児ケア”・“まるまる育児”で育てられた子ども達は、転倒して怪我をすることが少なく、小さいものを上手く摘め、発語が明瞭で驚くことが多い。特に第2子からケアを始めた母親は、第1子との発達の違いに驚き、「もっと早く知りたかった」と語る人が多い。
 私が幼少期から感じていた自分の体の使いにくさや学習の困難さは、胎児期まで遡ってその理由があるのではと考えた。その考えに基づいて働きかけた結果、骨盤ケアと“まるまる育児”で育てられた子ども達が、使いやすく思いどおりに動く体を手に入れたことは、たいへん喜ばしいことだ。
※菅 里奈先生
「潰瘍性大腸炎の私は、今や二人の息子を持つ逞しい母」より一部抜粋

少し難しいのですが、医療従事者の方だけでなく、多くの方に知っていただきたい内容のセミナーとなりました。今回のセミナーの座長・演者の詳細や講演内容をまとめた要旨集は以下のバナーからご覧いただけます。

イブニングセミナーリンクバナー

イブニングセミナーにご参加くださった皆様、ありがとうございました。

それでは!スタッフOでした^^